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治療の期間について

矯正治療期間はどのくらいですか?

矯正治療期間の目安

治療期間は患者さまの歯並びや歯の動きによっても異なります。
あくまで目安となりますが、上下顎対象の全体矯正を大人がする場合には1年半から2年半が一般的な治療期間となります。これは表側矯正でも裏側矯正でも特に差はありません。
その後、歯を安定させ、後戻りを防ぐための保定期間に入ります(1年半〜2年半程度)。

また、「部分矯正」と呼ばれる前歯部分だけの矯正治療の場合、主に抜歯を行わない軽い症状を扱うので、治療期間は数ヶ月〜1年と短い傾向にあります。

治療期間に配慮した渋谷矯正歯科の治療

渋谷矯正歯科では、できる限り治療期間を短くできるよう、さまざまな取り組みを行なっています。

デジタル設備の導入

矯正治療では「歯を動かす期間」ばかりに注目がいきますが、その他の「治療計画にかかる時間」「矯正装置を準備する期間」といった期間も意外とかかるものです。
当院では3DCTや口腔内光学スキャニングカメラなどのデジタル設備を取り入れることで、検査から治療計画までを効率化。また、グループに技工所を持つことによって、患者さまを長くお待たせすることなく、矯正装置を作製し、治療を開始できる環境となっています。

歯科矯正用アンカースクリューの使用

歯科矯正用アンカースクリュー

矯正治療では重度の不正咬合や難しい症状ほど時間がかかる傾向にあります。渋谷矯正歯科ではワイヤー矯正での治療に「歯科矯正用アンカースクリュー」を用いることがあります。

歯科矯正用アンカースクリューとはごく小さな歯科用のネジで、矯正治療中お口の中に設置することによって、歯を動かしていく際の支点とします。

歯を大きく動かす際や、歯の動かし方が難しい時に利用することで、効率的に歯を動かせるので、結果的に矯正治療期間が短くなることがあります。詳しくは以下をご覧ください。

矯正装置へのこだわり「セルフライゲーションブラケット」

セルフライゲーションブラケット

当院では基本的にセルフライゲーション(摩擦が少ないタイプ)の装置を使用しています。従来のブラケットはワイヤーを専用のリングやゴムでがっちりと固定するタイプのものでした。

セルフライゲーションブラケットは、ブラケットに開閉式のシャッターが付いており、ブラケットの溝にワイヤーを通したあと、そのシャッターを閉めるだけでワイヤーの設置が完了します。

従来はワイヤーがブラケットに固定されているため、ワイヤーの引っ張る力やワイヤーとブラケットの摩擦する力が歯に強く作用していました。

一方セルフライゲーションブラケットでは、ブラケットとワイヤーが固定されていないので、多少の”あそび”を持ちながら、歯に対してゆるやかに矯正力をかけていきます。

実は歯に対してゆるやかな力を加えた方が、歯周組織に負担をかけず、結果的に矯正治療での歯の動を早めていきます。

マウスピース型矯正の併用でワイヤー装着期間を短く

マウスピース型矯正

当院では、「ワイヤー・ブラケットを装着する期間」を短くすることで患者さまの負担を軽くするコンビネーション治療も行なっています。治療期間の前半は裏側矯正で歯を動かし、ある程度歯並びが整ってきた時点でマウスピース型の矯正治療に変更します。実際の治療期間が短くなるわけではありませんが、矯正治療の負担を軽減する方法のひとつとしてご用意しております。

矯正治療期間ってどのくらい?
通院の頻度はどのくらいですか。

裏側矯正(リンガル矯正・裏側タイプ)では1ヵ月半~2ヵ月に1度

来院間隔は歯を動かしている期間で1ヵ月半~2ヵ月に1度のペース(マウスピース型矯正であれば1ヶ月〜3ヶ月に1度)となります。

通院の際には、治療経過の確認と矯正装置の調整やワイヤーの交換、歯のクリーニングなどを行っていきます。

矯正終了後の保定期間中の通院は?

保定期間中は1年目はおよそ3ヶ月に1回、2年目はおよそ6カ月に1回、3年目以降は1年に1回ペースになります。

1度の通院にかかる時間は?

診療時間はおよそ60分が目安になっておりますが、お時間に余裕をもってお越しください。

裏側矯正は表側矯正と比べて治療期間が長い?

治療期間は原則的に変わりません。
裏側矯正装置は歯の裏側に装着するため、ひとつひとつの装置がオーダメイドです。また、歯の裏側はドクターにとって作業がしづらく設置自体も難しいため、時間がかかるイメージがありました。

確かに従来は「矯正治療がスタートするまでの期間」が多少長くはありましたが、技工過程へのデジタル技術の導入や、矯正装置の設置方法の工夫(インダイレクトボンディング)により、現在では期間の差はなくなりました。

むしろ裏側矯正は奥歯を支点として歯を引き込んでいくことが得意ですので、前歯部分は比較的早い段階で揃っていく特徴があります。
また、難易度の高い症状であっても外科矯正歯科矯正用アンカースクリューによる治療を組み合わせることによって、一般的な症状と同程度の期間で矯正を行うことも可能です。

部分矯正は全体矯正より早く終わりますか?

部分矯正は前歯部分の歯並びを改善する、比較的軽度の症状に対応した矯正治療です。そのため、歯を動かす量も少なく、結果的に短い期間で治療することができます。

しかし、症状によっては部分矯正で対応できないものも多いため、部分矯正をご希望の方はよくドクターにご相談ください。
詳しくは部分矯正についてをご覧ください。

長い矯正期間早くならないの?
矯正治療は短期間でできるものなのですか?

矯正治療期間は一般的には1年半〜 2年半程度をかけて歯を動かしていきます。ただ、これは全ての歯を動かす全顎矯正の場合であって、前歯の数本を対象とする部分矯正では、数ヶ月〜1年程度の治療期間となります。(※ 期間は症状によって異なります。)

気になる部分だけを整える部分矯正

矯正治療は何年もかかるというイメージがありますが、部分矯正に限って言うと、比較的短い期間(数ヶ月〜 1 年程度)での治療が可能です。

部分矯正は前歯の気になる部分だけを治す治療であって、対象範囲も移動距離も短いので、治療にかかる期間も長くはかかりません。すきっ歯や前歯のねじれ・傾きなど、ちょっとした乱れを整えたいと考えている患者さまにはおすすめです。

ただし、歯の凸凹が強い場合や、上下のかみ合わせが合っていない場合には部分矯正で治療を行うことはできません。

矯正治療を早く終わらせたい場合に

症状にもよりますが、治療期間をできるだけ早く終わらせたい場合は裏側矯正をおすすめします。マウスピース型矯正(インビザライン)も日々研究・改良が進められていますが、中には対応が難しい症状もあります。

ところで、あなたが、どうして矯正治療を「短期間で」終わらせたいかというのも重要です。

目立つ矯正装置をずっと付けているのがいやだ

当院の扱っている裏側矯正・マウスピース型矯正は目立ちにくいタイプの矯正装置です。裏側矯正は歯の裏側に装置がつきますし、マウスピースは透明で、人と対面しても気づかれにくい装置です。

早く気になる部分を整えたい

ご自身の歯並びが気になり、早く歯をきれいにしたい、という方も多くいらっしゃると思います。その場合、裏側矯正ですと、治療の早い段階でまず前歯部分が整ってきます。かみ合わせまで含めた調整には時間がかかりますが、前歯部分の見た目だけであれば、数ヶ月で徐々に改善が実感できます。
(※ 症状によって差がございます。)

間に合わせたいイベントがある

成人式や結婚式、就職活動など、「このときまでに」という期限がある場合には、できるだけ期間に余裕を持ってご相談ください。期限がある場合には、まずは目標の日取りまでに、目立つ部分を整え、その後も治療を続けていく形を取ることができます。

使用する矯正装置は目立ちにくいタイプなので、イベント事でもそれほど支障はありません。

長い矯正治療期間
治療期間を短くするというのは結果や安全性に問題はないのですか?

たとえ矯正装置が見えなくても、装置をつける治療期間は短い方が良いと渋谷矯正歯科では考えます。矯正治療は患者さまとドクターとが「二人三脚」で進める点が一般の歯科治療とは違います。というのも、患者さまの協力がなければ成り立たない治療だからです。

矯正治療期間を短くするための取り組み

そのため、患者さまの負担を少しでも減らせるよう、歯が動きやすい矯正装置の導入や、裏側矯正装置とマウスピースの組み合わせによる治療などを実践して、治療期間を短くする工夫を行っています。

もちろん、矯正治療専門クリニックとして、矯正の効果や治療の安全性こそが大切だと考えていますので、治療期間を短くする、といっても治療の重要な部分をカットしたり、歯を無理やり動かしたりすることはもちろんいたしません。

治療結果や安全性に問題はありません

渋谷矯正歯科では、デジタル技術の導入によって矯正装置の制作期間や治療に入るまでのフロー(検査結果の診断・治療計画など)を短縮。また、歯を動かす際の支点を確保する治療(矯正用アンカースクリューによる治療)などを取り入れ、治療期間を短くする努力を行っています。矯正治療には歯根吸収や歯茎の後退といったリスクが必ず伴いますが、渋谷矯正歯科の矯正期間を短くするための取り組みはそれらのリスクを高めるものではありません。

長い矯正治療期間、短くならないの?