AAOで感じた舌側矯正の今
こんにちは、渋谷矯正歯科 院長の東海林です。
前回に続いて「AAO 2015」について書きたいと思います。18日の朝からの「Clinical Excellence and Lingual Appliances」を通して感じたのは、よく言われますが、「日米での矯正に対する文化や認識の違い」で、アメリカでは「歯並びを揃える治療」がステイタスというか、常識とされる文化があります。
アメリカでは子供も大人も見える装置を日常のこと、として行います。
一方で日本では、美意識やメンタリティが違うこともあって、歯並びにコンプレックスがあっても「目に見える形」で治療するというのは躊躇する方が多いのです。
僕が開業からこだわっている「見えない舌側矯正」で歯並びを整える治療は、やはり日本人の「キモチ」に直結しているのだと再確認しました。
これは善し悪しではなく、日本の美徳じゃないかと感じます。
そんな気持ちになったのも、僕たちが満を持して乗り込んだ舌側矯正の学会セッションなのですが、広い会場のせいか意外と空席もあるのです!矯正が日常にあるアメリカでは「舌側矯正」というのは、プレミアムな治療なのかも知れません。
ただ、回を重ねるうちにアメリカでも「舌側矯正」へのニーズや盛り上がりは感じます。やはり美的に優れていて、歯のダメージが少なく、快適に過ごせるうえに表側矯正と変わらない効果と速さが保証されるならセレブリティに人気がでるのも頷けます。
世界最先端の学会発表を通して感じたもう一つの点は、それぞれの先生方の創意やテクニックの1つひとつは勉強になりましたが、全体を通してみると普段、僕らが渋谷矯正歯科で行っている舌側矯正と大きな差はない(!)ということでした。これは参加した4人の共通した感想で、これからも気を引き締めて世界レベルの治療を渋谷矯正歯科で提供していこうと話合いました。
こちらは日本でもお馴染みの「Invisalign」のブースです。マウスピース矯正は比較的新しい治療法ということで、デジタルと相性が良いのですが、今年は 3Dスキャナーの iTero2 をフィーチャーしたセッションを行っていました。
こうして世界的なメーカーがデジタル矯正を推奨しているのを見ると、渋谷矯正歯科はデジタルスキャナーを国内で最初期に導入したクリニックなのですが当時の決断が間違ってなかったのだと感じます。
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