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歯科矯正におけるブラケットとボンディング

歯の模型 白衣

歯科矯正における
ブラケットとボンディング

2023/07/10

歯の模型 白衣

みなさんこんにちは。総院長の東海林です。
先日は「エッジワイズ法の基礎とストレートブラケット」というセミナーに参加してきた内容の中から、前回は歯科矯正における主にストレートワイヤーテクニックについてお話しました。
矯正装置の中にはワイヤー以外にも歯に金属やセラミックの小さな装置を取り付けて歯並びを整えます。その歯に装着する小さな装置のことをブラケットと呼びます。ブラケットは、ワイヤーの力を歯に伝える役割を果たし、歯の動きをコントロールする重要なパーツです。では、ブラケットはどのようにして歯に取り付けられるのでしょうか?
その方法をボンディングと呼びます。今回は、歯科矯正におけるブラケットとボンディングについて説明していきます。

◎ブラケットポジショニングとボンディングの重要性

ブラケットポジショニングとは、ブラケットを歯に装着する際の位置決めのことです。
ブラケットの位置は、歯の形や大きさ、噛み合わせなど様々なことを考慮して決定します。
ブラケットポジショニングは、矯正治療の最初のステップであり、とても重要な工程です。
ブラケットの位置が不正確であると、歯が思った通りに動かない、歯並びや噛み合わせが不自然、
歯や歯茎に痛みや炎症が起こる、ブラケットが外れやすく矯正治療期間が長くなる
といった問題が起こる可能性があります。
そんな事態を避けるためには、ブラケットポジショニングを正確に行う必要があります。

◎ボンディングの種類

ボンディングとは、ブラケットを歯に接着する方法のことです。ボンディングには大きく分けて2種類あります。
それが、ダイレクトボンディング法とインダイレクトボンディング法です。

ダイレクトボンディング法

ダイレクトボンディング法とは、直接的にブラケットを歯に接着する方法です。
この方法の手順は以下のように行われます。

1. 歯の表面を研磨して清掃する

歯にはさまざまな汚れが付着しています。汚れが歯面に残っているとブラケットがしっかりと接着せず
装置が外れやすくなってしまいます。
矯正治療をスムーズにするためにも歯面を清掃研磨してブラケット装着の準備が始まります。

2. 歯を防湿する

次の工程にあるエッチングでは唾液や水分を遮断する必要があります。
歯の表面が唾液で汚染されたり水分が多かったりすると接着がしにくくなります。

3. 歯の表面をエッチングする

歯の表面にエッチング剤を塗布します。そうすることで歯の表面を溶かして微弱な凹凸をつけます。
デコボコができることで接着しやすくなります。

4. 接着剤を歯とブラケットに塗布する

ボンディング材を塗布して素早く歯に装着します。

5. ブラケットを歯に装着し、位置を調整する

短時間でブラケットポジショニングを行う必要がありますので入念な準備と熟練した技も必要となります。

6. 光重合器で接着剤を硬化させる

ボンディング材を硬化させて、はみ出た接着剤などは後から除去して歯面をきれいにします。

ダイレクトボンディング法のメリットは、事前準備が不要であること、ブラケットの位置を微調整できること、
コストが低いことです。一方、デメリットは、ブラケットの位置がずれやすいこと、
歯の表面が汚れやすいこと、患者さんの負担が大きいことです。

インダイレクトボンディング法

インダイレクトボンディング法とは、間接的にブラケットを歯に接着する方法です。
この方法では、以下の手順で行われます。

  1. 歯型を取って模型を作る
  2. 模型上でブラケットの位置を決めて配置する
  3. トランスファートレー(ブラケットを固定するための型)を作る
  4. 歯の表面を研磨して清掃する
  5. 歯の表面を防湿する
  6. 歯の表面をエッチングする
  7. 接着剤をブラケットに塗布する
  8. トランスファートレーを歯に装着し、ブラケットを接着する
  9. トランスファートレーを除去し、余分な接着剤を除去する
  10. 光重合器で接着剤を硬化させる

インダイレクトボンディング法のメリットは、ブラケットの位置が正確であること、歯の表面が清潔であること、
患者さんの負担が小さいことです。一方、デメリットは、事前準備が必要であること、
ブラケットの位置を微調整できないこと、コストが高いことです。

歯列矯正 模型
今回は歯科矯正におけるブラケットとボンディングについてお話ししました。ブラケットポジショニングは矯正治療の最初で重要な工程であり、
ブラケットの位置によって治療効果や期間が変わってきます。
ボンディング法に関してもそれぞれにメリットとデメリットがありますので、患者さんや歯科医師の判断によって選択されます。
特に裏側矯正は特殊な技術が必要であるため、ブラケットやワイヤー、
ボンディングについても深く学んでいく必要があります。
今後も日々の研鑽を怠ることなく、患者様の笑顔のため矯正治療に励んでまいりたいと思います。

当院には様々な治療に対応可能な経験豊富な歯科医師やスタッフがそろっております。また治療方法の種類も豊富です。
どんな些細なことでもご相談ください。矯正治療は長期戦です。
お互いにコミュニケーションを取りながら進んでいきましょう。

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