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第9回世界舌側矯正歯科学会が開催されました。

マイク 講演

第9回世界舌側矯正歯科学会が
開催されました。

2023/06/29

マイク 講演みなさんこんにちは。総院長の東海林です。
先日、第9回世界舌側矯正歯科学会が開催されました。
毎年世界各国で開催されるこの学会が、日本の神戸で開催されたという貴重な機会です。
私自身も世界舌側矯正歯科学会認定医でもありますので研鑽のため参加してきました。

大矢伸治先生とのツーショット写真その中で今回聴講しましたセミナーは
「クリッピーLを用いたリンガルブラケット矯正法~様々な治療例を紹介しながら」
というものです。

大矢伸治先生に、様々な治療例(上顎前突、上下顎前突、叢生、下顎前突、過蓋咬合、開咬)のポイントを解説していただきながら治療について学び質問もできる内容でした。

さて、クリッピーLときいても何のことだろう…と思う方も多いでしょう。
クリッピーLはセルフライゲーションブラケットの種類のひとつです。
専門家でも、もしかしたら初耳という方もいらっしゃるかもしれません。
今回はそんなクリッピーLについてお話します。

・セルフライゲーションブラケットとは

まずはこちらから。矯正装置で一般的なものはマルチブラケット装置というものです。
歯にブラケットと呼ばれるものを装着し、そこにワイヤーを通し結紮線できつく縛ったりエラスティックゴムで固定したりしていました。しかし、セルフライゲーションブラケットは、ブラケットにワイヤーを強く縛り付ける必要がない矯正装置です。ワイヤーを軽く通しておくことで不必要な摩擦を起こさずに歯を動かせる従来の矯正とは違う、そんな装置です。

・クリッピーLとは

クリッピーLはそのセルフライゲーションブラケットの舌側矯正バージョンです。
セルフライゲーションブラケットとワイヤーの固定にはスライド・クリップのシャッター構造が採用されています。結紮線などを使用してワイヤーを固定する場合と比べて、摩擦による抵抗が少ない装置です。そのため弱い力でも継続的歯が移動することができて、治療期間の短縮が期待できます。その他にもブラケットがうすいので、舌側矯正でも発音に問題が出にくいのです。また、ワイヤーの交換もスムーズになるので治療にかかる時間が短縮され、患者様への負担も軽減されます。もう少し詳しくメリットを説明します。

クリッピーLのメリット

・弱い力で持続的に歯が動く

なぜワイヤーとブラケットの間に生じる摩擦力が大きいとだめなのかというと、摩擦があるほど歯は動きにくくなってしまうのです。そのためクリッピーLはその摩擦力が弱くなるため継続的に歯が動きます。弱い力で動くため周りの歯周組織にも負担をかけずに矯正治療が可能です。

・痛みが少ない

クリッピーLは強い力をかけなくても弱い力で動きつづける矯正装置です。そのため歯が動くときの痛みが軽減され、快適な矯正生活を送れます。

・見た目が目立たない。

クリッピーLは舌側矯正に使用するセルフライゲーションブラケットです。そのため歯の裏側についているので装置が目立つ心配がありません。痛みが弱く装置が目立たないという点だけでも今まで矯正を躊躇していた方には嬉しい点かと思います。

・清掃性が良い

従来の矯正装置は結紮線やエラスティックゴムに食べ物も絡まりやすく歯磨きが難しく虫歯になりやすい原因となっていました。クリッピーLはシャッター式で結紮線もエラスティックゴムも使用しないため従来の矯正装置よりも清掃性が良くなっています。

・発音がしやすい

舌側矯正は歯の裏側に装置を装着するため舌が触れるのではじめは発音がしにくくなるという方もいらっしゃいます。クリッピーLは従来の舌側矯正装置よりも厚さが薄くなっていますので舌を歯の裏にあてて発音するサ行・タ行・ラ行などの発音にもほとんど問題ありません。形状は丸みを帯びているので敏感なお口の中に少しでも異物感を感じないよう考えられています。

・治療にかかる時間が短くなる

舌側矯正は歯の裏側にワイヤーを付けますのでそれを結紮線で縛ったりゴムをかけたりするにはどうしても表側の矯正よりも時間がかかってしまいます。クリッピーLはシャッター式のためその時間が短縮されるので患者様がお口を開けている時間も短く負担を軽減することができます。

・治療期間も短くなる

クリッピーLなら弱い矯正力がかかり続けて効率的に歯が動くので従来の舌側矯正よりも治療期間が短縮されます。

クリッピーLはこんな方におすすめ

セルフライゲーションブラケット
・見た目が目立たず、快適な矯正治療を行いたい方。
・舌側矯正のデメリットが気になって踏み出せなかった方。
・痛みに不安がある方
・矯正治療を行いながらホワイトニングをしたい方
・早く治療をしたい方

当院では舌側矯正にセルフライゲーションブラケットを使用しております。
さまざまな舌側矯正の治療方法を学ぶ中でより良いと思い採用しております。わたしたちは舌側矯正に限らず、どんな治療方法があなたにあっているのかしっかり相談をしながら治療を進めてまいります。お気軽にご相談ください。

今回も刺激あふれる学会でした。私も日々研鑽を続けみなさまに常によりよい矯正治療を行っていきたいと思います。次回もお楽しみに。

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